F1という名称を知っている方は多いと思いますが、どんなものか詳しく説明できないという方も多いでしょう。今回はF1初心者にも分かりやすい解説と、様々なグランプリの中でも特に人気のあるモナコでのグランプリについて紹介していきます。エフワンと呼ばれることが多いですが、正式名称はフォーミュラ1です。モータースポーツに分類されるスポーツの1つであり、モーター世界選手権自体を指すこともあります。フォーミュラ=Formulaとは、決まりと車両規定のことをいい、この規定をクリアしていないとレースに出ることはできません。F1は世界各国でグランプリが開かれ、原則として1つの国で開催されるグランプリは1シーズン中1回だけと定められています。日本でもグランプリは行われていて、2018年のスケジュールによると10月7日に三重県の鈴鹿GPが開催されます。
F1を観戦する時の楽しみ方とポイント
F1は難しいから観ても分からないという方も多いですが、実際には難しくなく、ポイントを抑えておくだけで楽しむことができます。ポイントの1つ目は、予選です、レースは必ず予選と決勝があり、F1の予選は、各ドライバーが走るコース1周分のタイムを計測して、早いドライバーから順に決勝でのスタート位置を決めていきます。決勝レースは予選で決めた位置からスタートし、各レースで設定された規定周回数を最初に走り切ったドライバーが優勝となります。予選でも決勝でもレース中での見どころはスタート地点とカーブ地点です。スタート時は緊張感が漂う時間の中、スタートダッシュが勝負の分かれ目になる可能性も高いので、見逃せない地点になります。また、カーブ地点では車と車のせめぎ合いが起こりやすくスリルと迫力があります。国外でのレースで、機会があればぜひ見て欲しいグランプリは、観光地としても有名なモナコグランプリです。
モナコグランプリと他のグランプリの違いとは
F1のモナコグランプリは、ルマン、インディー500と並び、世界3大レースの1つといわれています。その理由は、ヨーロッパの伝統による所も多いですが、モナコは難易度において世界最高クラスにあるからです。非常にコース幅が狭く曲がりくねったコースであり、一般道路をコースに使っているため、路面が荒れています。他のグランプリではサーキット場で行われるのに対してレースを行う場所に大きな違いがあります。また通常のサーキットでは、安全対策としてオーバーランがあったときのエスケープゾーンが用意されていますが、モナコでは分厚い鉄のガードレールで囲まれているだけなので、ドライバーも観客側も終始緊張感が漂うレースとなります。モナコは街が美しいことでも知られていますが、レース中のドライバーは、街の光景は目に入りません。レース中のオーバーテイクと呼ばれる追い抜きも非常に難しいのも、このグランプリならではとなっています。